国民民主党の鈴木敦氏(衆院比例南関東)は17日の衆院外務委員会で、ロシア国内で撮影された整備中の軍用車両の中に陸上自衛隊の高機動車とみられる車両が確認された問題を取り上げ、防衛装備品の廃棄後の管理体制をただした。
防衛省は国有財産である高機動車について、用途廃止後は標識などを外した上で業者に分解破砕させていると説明。「画像を確認したが確認できない」と繰り返した防衛装備庁の土本英樹長官に、鈴木氏は「予備自衛官として乗っていた。どう考えても高機動車。国民を守るために災害派遣などで使った車両が海を渡って軍事行動に使われている可能性についてどう考えるのか」と詰め寄った。
土本長官は「今年2月末までに廃棄した高機動車は全部で1800両」と明かし、「業者に調査をして必要な措置を講じる」と述べた。
(三木 崇)