
1980年の開設から40年以上が経過した藤沢市の青少年野外活動施設「少年の森」(同市打戻)の再整備を巡り、市は公民連携の手法を基本に、事業提案(プロポーザル)方式で事業者を選定することを決めた。昨今のアウトドアブームを踏まえ、幅広い年齢層の利用を想定。豊かな自然環境や幹線道路へのアクセスの良さといった地域特性を生かし、市北部地域の活性化につながる施設にリニューアルする考えだ。
少年の森は約9万5千平方メートルの敷地に、アスレチックコースや木製遊具、キャンプ場、宿泊研修施設が配置。入場料、駐車場使用料は無料で、市内をはじめ近隣地域から家族連れや青少年団体など年間5万~6万人が訪れている。
事業者の提案と市民の声
施設の老朽化が進むとともに、レジャーの多様化などを背景に利用者数は2014年度の約6万6千人をピークに漸減傾向をたどっており、地元団体が市に施設の再活性化を要望。市は北部地域全体の活性化の観点から民間活力の導入も視野に施設を再整備する方針を決め、地元説明会を開催。地権者や地元住民からは、地域の人が利用できる施設にしてほしい、子どもが楽しく遊べる場所を残してほしいといった意見が出された。
藤沢の野外活動施設「少年の森」 公民連携で再整備へ
豊かな自然の中にある少年の森=藤沢市 [写真番号:1136818]
本格的なアスレチックコース [写真番号:1136819]