箱根町は12日午前、箱根山の大涌谷園地で火山ガス濃度が上昇したとして、園地内の観光客135人を屋内退避させた。濃度が下がった正午過ぎに屋内退避を解除し、体調不良者は確認されていない。
町によると、園地は同日午前9時に開園。同10時10分ごろ、園地駐車場の自動計測装置で硫化水素濃度が11・3ppmを記録して屋内退避の基準値(10ppm)を超えたため、観光客を屋内避難させた。
同11時50分ごろには、ピークの27・4ppmを記録。同日午後0時25分ごろ0・5ppmに低下したため、屋内退避を解除した。その後、同5時の閉園まで異常は見られなかった。
園地では昨年12月20日にも屋内退避を実施しており、町は「自然現象で高濃度のガスが発生し園地内に流れたとみられる」としている。(沢村 成美)