スポーツ庁が公表した2022年度全国体力テストで、神奈川県内公立小中学校の児童・生徒は実技8種目の体力合計点(80点満点)の平均値がいずれも全国平均を下回った。
小5男子は51・85点(21年度51・88点)で全国34位、小5女子は52・69点(同52・83点)で45位だった。男子は握力と上体起こし、長座体前屈で、女子は握力と長座体前屈で全国平均を上回った。
中2男子は40・09点(同39・20点)で全国40位、中2女子は45・44点(同45・47点)で45位だった。男子は50メートル走が全国平均を上回った。女子は全種目で全国平均以下だった。
県教育委員会保健体育課は「全国的な傾向だが、新型コロナウイルス禍の影響で運動時間の確保が難しい。子どもたちがスマートフォンやタブレット端末に向かう『スクリーンタイム』が増え、生活習慣の変化も要因となっている」と分析。
一方で、体の柔軟性を測る長座体前屈は小5、中2の男女とも県内では過去最高値となり、「室内での運動習慣の定着に努めるとともに、来年以降は外遊びを促す事業を展開して子どもたちの体力向上、運動習慣の定着につなげたい」としている。