
豊かさの実感は神奈川県が全国1位─。心身と社会的な幸福度を意味する「ウェルビーイング」を研究する学会が、こんな調査結果を発表した。
生活の豊かさの実感を「GDW」と名付けて指標化し、都道府県別に初めて公表。従来の社会指標ではできなかった分析や予測に指標を役立ててもらいたいという。
発表したのはウェルビーイング学会(代表理事・前野隆司慶応大大学院教授)。全国の15歳以上の国民を対象に、生活の豊かさの実感を電話で聞き取り、1012人の有効回答を指標化した。
調査はこうだ。10点満点で現在と5年後の自身の生活を採点してもらい、現在の生活評価が7点以上かつ5年後が8点以上だと生活の豊かさの実感が「高い」、現在と5年後がともに4点以下は「低い」として指標化。7月~9月期の調査結果では生活の豊かさが高いと回答した人の割合は神奈川(30・7%)が最も多く、東京都(29・4%)、兵庫県(28・3%)が上位に続いた。下位は福島県(23・2%)、秋田県(23・6%)、山形県(23・8%)の順で、全国平均は27%だった。
神奈川が高かった要因は
豊かさの実感、神奈川が全国1位 学会が指標化し初公表
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GDWの推移を説明する鈴木教授=8日、横浜市中区 [写真番号:1127894]