かながわの女性と政治
政治参加は投票だけじゃない 「選択肢」持つきっかけを
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2022年11月17日(木) 11:00

ジェンダー平等の社会に向けて、草の根から変化を起こす─。来春の統一地方選に向け、20~30代の女性議員を増やしていく試みを同世代の女性たちが始動させた。「FIFTYS PROJECT」代表の能條桃子さん(24)=平塚市出身=に活動への思いを聞いた。
─2019年の参院選から、政治や選挙、社会問題についてインスタグラムで発信する団体「NO YOUTH NO JAPAN」(NYNJ)を仲間と立ち上げ、活動してきた。今回、新たに女性議員を増やすプロジェクトを始めた経緯は。

「これまではずっと、投票に行こうという活動をしてきた。いい政治家を育てるのは有権者だと思うので、投票やそれ以外の政治参加をしていく有権者を育てていくことは重要だし、これからも続けていく。一方で、政治参加の一つには立候補という手段もあるが、自分の人生の中で政治家になるという選択肢を持てたことがあるだろうかと考えた。この活動をするようになってから『議員になったら』と言われ、ようやく選択肢に入ってきたが、多くの人はそうした経験をしない。18歳選挙権が導入され、高校でも主権者教育をしているが、投票するという目線しか持てていない。私たちが持っている権利には立候補もあるという認識をつくりたかった」
─若い政治家も少ないが、その中でも「女性」に焦点を当てた理由は。
政治参加は投票だけじゃない 「選択肢」持つきっかけを
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「FIFTYS PROJECT」代表 能條 桃子さん [写真番号:1123750]