神奈川県は4日、県庁東庁舎(横浜市中区日本大通)12階に開設するレストランの設置・運営候補に選定した事業者から「資金調達のめどが立たなくなった」として辞退の届け出があったと明らかにした。県は県有財産の有効活用に向け、早期のオープンを目指していたが、振り出しに戻ったことになる。
東庁舎のレストラン開設を巡っては、県がプロポーザル方式で事業者を募集。運営体制や収支計画などを審査し、7月に「イノベーションデザイン」(東京)を選定したが、10月27日に辞退届が提出されたという。
県は「飲食業者の入居環境の厳しさを実感した。再募集するが、条件を見直す必要もあり、時期などは未定」としている。