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政界の断面
臨時国会「空白の1週間」政局になるか 解散断行の臆測も

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2022年10月7日(金) 22:58

 臨時国会は7日、3日間にわたる衆参両院の代表質問を終えた。岸田文雄首相は野党に「ゼロ回答」(立憲民主党の泉健太代表)と評されながらも無難な答弁に徹した一方で、衆院小選挙区定数の見直し作業下での解散総選挙の可能性を否定せず「よもや10増10減つぶしの解散断行か」(自民党幹部)との臆測も呼んだ。長男の秘書官への唐突な起用など誰もが首相の真意を読み切れない中、10日からの「空白の1週間」に「政局が発生しかねない」(同)との見立ても出始めている。

「語る力」も不発

 「多くの人の意見を聞き最後は自分の判断で果断に政策を実行していく」。6日の参院本会議で自民の世耕弘成氏から「国民は『聞く力』に加え『語る力』も求めている」と投げかけられ、首相は「心したい」と応じ「実行」も強調した。

 7日の参院本会議では、日本維新の会の浅田均氏が「岸田政治に国民は迷い、戸惑い、困惑している」と幾度となく繰り返し、諸施策を順次ただしながら、前日答弁との「不一致」をあぶり出そうと試みた。

 その中で、マスクを巡る政府方針の「あやふやさ」について「例えば壇上での質疑応答は周囲と十分に距離があるが、なぜいまだに着用が必要なのか」と指摘すると、首相は「答弁の際に飛沫(ひまつ)やエーロゾル(液体粒子浮遊)を生じるので着用の推奨対象だ」と回答。

 野党席からは「ソーシャルディスタンスは飛沫対策になるのでは」「距離があれば(着用は)不要ではと聞いている」「聞く力も答えを語る力もないのか」とやじが飛び、与党からも「『丁寧な説明』のようで論点がずれている。『語る力』も厳しい」(公明議員)との戸惑いが漏れた。

 通常であれば代表質問の翌週に予算委員会が組まれて論戦が本格化するところだが、鈴木俊一財務相の外遊が官邸主導で先に決まっていたため、予算委開催は17日の週に先送りとなり、10日の週が国会審議上の「空白」となる。

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