
真鶴町の選挙人名簿不正使用問題を巡り、松本一彦町長は21日の町議会全員協議会で、自らの代理人を通じて刑事告発した町や、民事訴訟で裁判所に提出していた意見書について「自分ではなく元選挙管理委員会書記長が名簿を持ち出した、という記載は誤りだった」とし、一転して修正する意向を示した。また昨年の問題発覚直後に追及を恐れて松本町長を含めた関係者の間で証拠の名簿コピーを押しつけ合っていたことも判明。町長は「証拠隠滅を図る目的はなかった」と釈明した。
名簿持ち出しに関し、松本町長は第三者委員会の調査で「自ら文書保管庫に忍び込み名簿を持ち出した」と説明。しかし、今年7月に町の代理人らに提出した意見書では「元書記長が名簿の持ち出しを言い出して実行した」と主張を一転させていた。
町長「意見変わることもある」
真鶴名簿不正 真鶴町長、二転三転 意見書内容は「誤り」
議会で名簿の動きについて説明する青木町議(奥中央)と松本一彦町長(手前)=21日、真鶴町議会 [写真番号:1113303]
全員協議会で意見書の内容について説明する松本一彦町長=21日、真鶴町議会 [写真番号:1113304]