相模原市域の6割を森林が占める一方、安価な外国産材に押され担い手不足が深刻となっている林業。市は地元の「津久井産材」の魅力を発信し関心を高めてもらおうと、今月からツアーを開催している。市の担当者は「地元産材の消費を拡大し、環境保全にもつなげていきたい」と話している。
ツアー初回となる19日、同市緑区の山中に小中学生と保護者20人のにぎやかな声が響いた。参加者が交互にノコギリの刃を入れた高さ約9メートルのヒノキが倒れると歓声が湧いた。参加した相模原市南区の中学1年市川紗衣さん(13)は「自然が好きで林業には興味がある。力も必要で、思っていたより難しい作業だった」と話した。
市内の森林は約1万9千ヘクタールで、大半が…