他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 旧統一教会・コロナ・国葬…閉会中審査、臨時国会へ前哨戦

旧統一教会・コロナ・国葬…閉会中審査、臨時国会へ前哨戦

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2022年8月20日(土) 05:30

衆院厚労委の閉会中審査で答弁する加藤厚労相=19日午前、国会

 衆院厚生労働委員会の閉会中審査が19日開かれた。新型コロナウイルス対策がテーマだが、野党は再登板の加藤勝信厚生労働相へ世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係をただすなど戦闘モード。今後は安倍晋三元首相の国葬を巡る審議も行われる見通しで、秋の臨時国会へ向けた前哨戦が始まった。

 答弁によると、自身が代表を務める自民党支部が2014年と16年、教団の友好団体に「会費」計3万円を支出していた。「大臣は会合に誘われればどんな団体の主催でも会費を出すのか」。この日の審査で、立憲民主党の早稲田夕季氏(4区)がただした。

 厚労相は「いろんな会合やイベントへの参加の誘いを受けるが、事務所で判断する」とかわしつつ「至らなかった。行動に国民の疑念を持たれないよう今後は対応する」と答えた。

 早稲田氏は被害の把握や救済などを目的とした関係省庁連絡会議(18日)に厚労省が参加しなかったことを「子どもが被害を受けるケースもあるのにおかしい。なぜ出席しないのか」と批判。厚労相から「経緯を確認し必要な対応をとる」との言質をとった。

 また、同党の長妻昭元厚労相は全国の新型コロナ感染者、死者、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生の数が最多を更新している状態を「トリプルワースト」と表現。「司令塔機能の必要性をうたいながらいまだ実現していない」と政府を批判し、他党からも全数把握見直しについて「スピード感がない」などと不満が相次いだ。

 与野党の関係者によると、国葬についての審議は今月末に行う方向で調整が進む。野党から法的根拠をただす論調が強まる中、開催時期が迫って概要が明らかになれば、新たな火種が生じる可能性もある。とりわけ与党が懸念するのは費用の面だ。自民党幹部は「高額になった場合、国民の反発は必至だ。よほど丁寧な説明に努めなければならない」と懸念を隠さない。

 また、与党の一角である公明党も「安全保障や物価高の問題についてもしっかりした議論が求められている」(北側一雄副代表の18日の会見)と表明。物価対策などについて閉会中審査を促している。岸田文雄改造内閣が宿題を抱えたままにしておく余裕はなさそうだ。(有吉敏、三木崇)

 
 

政界の断面に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング