
神奈川県は2日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型BA・5による感染急拡大への対応として、政府が新設した「BA・5対策強化宣言」を発出した。宣言は病床使用率が50%超の水準になるなど、医療現場の負担が増大した場合に都道府県が独自に出す仕組み。熊本県と並び、全国に先駆けた発出となった。
宣言の適用期間は31日まで。県民に向けては▽基本的な感染防止対策の徹底▽ワクチン接種の積極的な検討▽高齢者ら重症化リスクの高い人を守るため、家庭内でもマスクを着用▽体調に異変があった際、重症化リスクが低い人は医療機関を受診せずに療養する県独自の「自主療養制度」を第一の選択肢とする―などが柱となっている。高齢者らへの外出自粛の要請は盛り込まなかった。
【下表】BA・5対策強化宣言のポイント
神奈川県がBA・5対策強化宣言 外出自粛要請盛り込まず
BA・5対策強化宣言を発出し、県民に感染対策の徹底を呼びかける黒岩知事=2日午後、県庁 [写真番号:1104305]
BA・5対策強化宣言のポイント [写真番号:1104308]
新型コロナウイルス対策本部会議に出席する黒岩知事=2日午後、県庁 [写真番号:1104307]