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芹が谷やまゆり園運営法人選定 支援の在り方で明暗分かれ

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2022年6月11日(土) 01:50

芹が谷やまゆり園(資料写真)

 神奈川県が掲げる「当事者目線の支援」が期待できるか否か。県立知的障害者施設「芹が谷やまゆり園」(横浜市港南区)の指定管理者候補の選定では、支援の在り方で明暗が分かれた形だ。

 県が判断の根拠にした外部評価委員会の評価では、合計点(100点)は同愛会・白根学園が70点、共同会が68点と僅差だった。主な評価分類は(1)サービスの向上(配点65点)(2)管理経費の節減など(同10点)(3)業務遂行能力(同25点)の三つある。

 (2)と(3)では共同会が10点、18点で、同愛会・白根学園の8点、16点を上回った。一方で、最も比重が高く、支援の在り方に関わる(1)では、同愛会・白根学園が46点で、共同会の40点を引き離した。

津久井・芹が谷やまゆり園を巡る経過

 同愛会・白根学園は同日、談話を発表。「どんなに重い障害があっても安心して暮らせる地域を県内全域でつくることが必要」とした上で、「2法人による共同事業での取り組みを県内に広げ、悲惨な事件が二度と起こらないようにしたい」と意欲を示した。

 一方で、共同会は同日、「(幹部が替わるなど)新体制になってこの1年、指定の獲得に全力で取り組んできただけに非常に悔しい思いであり、利用者、家族、職員ならびに地域の関係者には大変申し訳なく思っています」との談話を寄せた。

 黒岩祐治知事は10日の定例会見で、落選した共同会については外部評価委から一定の評価を得られたとして「支援の改善が以前より進んでいる」と説明。新たに選定された法人には「地域生活移行を見据えた通過型施設のモデルになってほしい」と期待を寄せた。(成田洋樹、山本昭子)

【解説】「通過型」浸透へ転機

 
 

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