川崎市教育委員会は、第5回「市地域文化財顕彰制度」候補の推薦を募集している。対象は、国・県・市の法令などで指定・登録されていない建造物や絵画、彫刻など有形文化財、年中行事や民俗芸能など無形文化財、農具など有形民俗文化財、遺跡や名勝地の記念物。
これまでに、有形民俗文化財に「川井田の辻のセエノカミ」(麻生区)、無形文化財に伝統人形芝居「ひとみ座乙女文楽」(中原区)、記念物に川崎発祥のモモ「伝十郎桃」(川崎区)など190件を決定した。
推薦者は文化財の保存、活用に関わりのある市民団体。郷土史会や文化財ボランティア団体なども可能。6月30日締め切り。市文化財審議会からの意見聴取を経て、11月に決定する。
市教委文化財課は「地域のお寺やお地蔵さんなどを見つめ直し、愛着を深めることにつながってほしい」と話している。問い合わせは、同課電話044(200)3315。