神奈川県は13日、ウクライナ避難民の支援チームを発足させた。避難民の円滑な受け入れや生活支援に万全を期すため、全庁横断のチームで機動的に対応する狙いがある。
メンバーは知事部局や県教育委員会の14課に所属する23人。住まいや医療、教育、就労、自治体連携など多岐にわたる課題に的確に対応するためのエキスパートをそろえた。
県庁で開かれた発足式には、黒岩祐治知事やメンバー全員が青と黄色のウクライナ国旗をイメージしたバッジを着けて臨んだ。知事は「避難民の目線に立って寄り添ってほしい。県の総力を挙げて支えていく」と訓示した。
チームを代表して国際課の小宮山忠和さんが、これまでの業務で避難民の窮状に耳を傾けてきた経験を踏まえ「チーム一丸で知恵を出し合い支援に努める」と決意表明した。
県が把握している範囲で、県内に滞在しているウクライナからの避難民は13日現在で12人。今後も増加が見込まれており、県が市町村を通じて実態の把握を進めている。
県の相談窓口にはこれまでに約200件の問い合わせがあり、うち約3割が県内への避難に関する相談という。(大槻 和久)
神奈川県が避難民支援チーム 住まいや就労、機動的に対応
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ウクライナ避難民支援チームの発足式で訓示する黒岩祐治知事(右)=県庁 [写真番号:1081279]
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ウクライナ避難民支援チームの発足式に出席した黒岩祐治知事。ウクライナ国旗をイメージした青と黄色のバッジを着けて臨んだ [写真番号:1081278]