電撃退陣の舞台裏(上)盟友落ち、仲間離れ 心折れた首相
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2021年9月3日(金) 22:00
16日で就任1年となる首相の突然の辞任表明の背景に何があったのか。これまでの言動を振り返りながら舞台裏を探る。
「僕は大丈夫だけれど菅さんが心配だ」。
8月22日の横浜市長選で敗れた前国家公安委員長・小此木八郎は真っ先に盟友でもあり兄とも慕う首相・菅義偉(衆院2区)を気遣った。
八郎の父は菅にとって政治の師である元通産相・小此木彦三郎。秘書として仕えた菅は小此木邸で小学生の八郎らと朝食を囲んだ。
40年以上の付き合いである。
口数めっきり減り
電撃退陣の舞台裏(上)盟友落ち、仲間離れ 心折れた首相
-
落選が確実となり、支持者に頭を下げる小此木氏=8月22日午後8時23分、横浜市中区の事務所 [写真番号:811470]