入国管理施設に収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題への法務省の対応を巡り、官邸への批判が高まっている。
調査報告書の発表時期の遅れをたださないなど「管理不徹底ぶりが目に余る」(自民党幹部)からだ。原爆犠牲者慰霊平和式典での菅義偉首相(衆院神奈川2区)の不手際も続く中、「官僚の暴走や緩み」が与野党から指摘されている。
「影響を考えてタイミングを計ったのでしょう」。法務省が「7月中」としていた調査報告を先送りした理由を官邸関係者は説明した。
同関係者によると、上川陽子法相が今月10日まで発表をずらした背景には省内の進言があったという。