
小田原市は10日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は過去2番目の規模だった前年度と比べ2・2%増の694億円で、過去最大規模の編成となった。
歳入は、新型コロナウイルスの影響から市税が4・3%(14億円)減。うち法人市民税は税率の引き下げで22・2%減となった。財源不足額は39億円に上り、借金に当たる臨時財政特例債28億円を発行し、財政調整基金も25億円を取り崩す。
歳出は、市民ホール建設や市庁舎の空調改修など大規模事業が一区切りしたものの、扶助費など義務的経費は3・3%増。公立小学校で先駆的に35人学級を導入や新病院建設計画も本格化させる。感染症対策としてPCR検査場運営などに2億円を計上した。(深沢 剛)
【2021年度当初予算案】
一般会計 694億 円(2.2%増)
特別会計 606億5500万円(2.9%増)
企業会計 325億3600万円(1.2%減)
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総 額 1625億9100万円(1.7%増)
※100万円未満切り捨て