新型コロナウイルス感染症への不安から生まれる偏見をなくそうと、医師や日本赤十字社の職員が「不安」や「差別」について語った講演会の様子が動画投稿サイト「ユーチューブ」の横浜市公式チャンネル「City Of Yokohama」で配信されている。3月26日まで。
同市西区と保土ケ谷区が毎年合同で主催している人権啓発講演会の一環で、通常は会場開催だが、感染症対策のため、今年はオンラインに変更して行われた。
動画では、日本赤十字社神奈川支部青少年・ボランティア課の若佐一真氏が、新型コロナには「病気」「不安」「差別」といった三つの“顔”があると指摘。分からないことが多いため誤ったうわさが広まって差別の対象がつくられる一方、熱が出ても差別されたくないので正しい行動をせず、さらなるウイルスの拡散を招く─という負のスパイラルを紹介している。
市立みなと赤十字病院感染症科の渋江寧部長は、感染症の症状や検査の種類などについて説明。「3密」回避や手洗いなど、基本的な感染症対策の徹底を呼び掛けている。
西区の担当者は、「市内外の多くの人に見てもらい、感染症に伴う偏見や差別をなくしてほしい」と話している。
なくそうコロナ差別 日赤職員らの講演動画、横浜市が配信
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オンライン講演会で、新型コロナ感染症に伴って生まれる不安や差別について語る若佐氏 [写真番号:488866]