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インタビュー全文
小泉環境相、地元横須賀・三浦の魅力「再発見される時代に」

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2021年1月8日(金) 11:00

 小泉進次郎環境相(衆院11区)は5日、神奈川新聞社のインタビューに応じ、脱炭素社会の実現への意気込み、地元の横須賀・三浦への思い、昨年の異臭騒ぎ、海洋プラスチックごみなどについて大いに語った。全文を紹介する。(聞き手・有吉敏、石川泰大)

地元への思いを語る小泉環境相。大臣室には横須賀発祥「スカジャン」も飾られている=環境省

 ─菅政権発足からまもなく4カ月。ご自身の役割は。

 「菅政権発足直後の所信表明で『2050年カーボンニュートラル』が盛り込まれました。環境大臣再任後早々に『2050年カーボンニュートラル』を政府が宣言したことは、驚きとともにとてもうれしかった。安倍政権の環境大臣としても働き掛けてきましたが、菅政権になってようやく今までの働き掛けが実りました」

 「宣言後、企業の変化は目を見張るものがあります。これからの日本の成長分野と捉え、再生可能エネルギーへのシフト、脱炭素社会に向けた投資の動きは予想以上です。私の役割はこの流れが巻き戻ることのないように、今後の日本の持続的な経済成長と繁栄の土台を作るスタートダッシュをリードしていくことだと思っています」

 ─脱炭素社会の実現に向けて具体的にどう取り組みますか。

 「重要な柱が三つあります。一つはカーボンニュートラルを法律に位置付けること。閣議決定という一内閣に留めず、法律という形でしっかりと明記していくことを、この通常国会で目指していきたい」

 「神奈川県という自治体の中には、私の地元である三浦半島もあれば横浜という大都市、そして箱根などといったさまざまな地域があります。こうした神奈川県の脱炭素の動きを後押しするためには国が一緒に考え、地域における脱炭素の取り組みを加速させる必要があります」

 「地域での脱炭素の取り組みを加速させるために、昨年12月25日、環境省としては初めて首相官邸の会議の事務を担う『国・地方脱炭素実現会議』を開催しました。自治体からのメンバーの1人に横浜市の林文子市長にも入っていただきました。今では、全国の200を超える自治体、人口にして9千万人以上が50年カーボンニュートラルを宣言していますが、神奈川県内で最も早く宣言したのが横浜市です」

 「横浜と東北の再エネ連携など、地域の脱炭素に向けた取り組みを国が後押しすることで、地域に暮らす一人一人にとっての『自分ごと』に変えていきたい。また、地域で埋もれている脱炭素の取り組みを取り上げていきたい。これが二つ目です」

 「三つ目はカーボンプライシング。まだ耳慣れない方も多いと思いますが、脱炭素を本気で進めるためにはマーケットの力、市場メカニズムは非常に大事です。そのためには二酸化炭素(CO2)の排出をできる限りしないようにすることがメリットになるという社会に変えていかなければいけない。そのために頑張っている企業や取り組みが報われるような仕組みを取り入れなければいけない。それがCO2排出に対して価格をつけるカーボンプライシングです」

 「環境省は長年この議論をしてきましたが、これまでは政府、経済界を巻き込んで、具体的な議論することは難しかった。その中で昨年12月21日に菅総理から私と梶山経産相に連携して議論を進めるようにとの指示が出たことは、ここまでの経緯を考えると画期的です。今年はカーボンプライシングについてどこまで具体性を持った議論を進めることができるか。脱炭素社会の実現にとってどのような制度になろうとも間違いなく必要な議論だと思います。今年を前進の年にしたい」

 ─地元の取り組みはどのように映っていますか。 

 「地元にちなんで話したいことがいっぱいあります。私がすごくうれしかったのは、地元のまぐろ問屋さんが再生可能エネルギー100%の取り組みに乗り出したことですね。遠洋まで油を使って船で行き、マグロを取ってきて冷凍するために大量の電力を使う。自社に太陽光パネルを敷いて再生可能エネルギー100%のまぐろ問屋になるんだと。こういう実例を私は本当にうれしく思いました」

 「そして三浦市がゼロカーボンシティーを宣言してくれたこと。三浦半島の中核市である横須賀市は今までなかなか踏み込めなかった。最大の要因は(市内に建設計画がある)石炭火力発電所なんですね。その事業者であるJERA(ジェラ)が50年に向けて発電部門からCO2を排出しないゼロエミッションに挑戦するロードマップを表明してくれました。このことで横須賀市がゼロカーボンシティーを宣言できる環境が整ったと思います」

 「私にとって小さな発見がありました。横須賀に戻った時にたまたま実家近くの商店街を車で走っていたんですね。信号待ちで止まったら日用品店の新しい看板が出ている。プラスチックフリーの店だと。おおって思って入ってみたら、ここまでこだわってるかというくらい、東京でもなかなか見ないようなプラスチックを使わない日用品が店内に並んでいました」

 「私自身、プラスチックを極力使わないライフスタイルに変えていますが、環境に良い生活をしたい、興味がある人たちが横須賀にもいるから、こういう店ができたんだと思うんです。こういう店の出現によって脱炭素、少しでもプラスチックを減らす循環型の経済社会を目指す芽が出てきたのは素晴らしいことだと思います」

 「コロナ関連で私が本当に感動したのは、横須賀市にあるセントラルホテルのコロナ対策です。あんなに徹底しているところは東京でも見たことない。エレベーターのボタンを押すために綿棒が置いてあるんです。ボタンを指で押さないように。階を上がってフロアに行くと、今度は足裏を消毒するマットがあるんです。まるで牧場に入るときにやるように靴の裏を浸してから体温を測り、服と手指を消毒する。そこまでやって『全部の過程を通りました』という証拠のストラップを首に掛けてもらうんです。これを体験してものすごい安心感を持ちました。ここまでやるとこれだけの安心感が与えるんだと実感しました」

 ─今年は横須賀、三浦の両市長選があります。現市政への評価は。

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