横浜市の林文子市長は神奈川新聞社のインタビューに応じ、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致は税収を確保する上で「有力な手段」と改めて強調。一方、誘致の賛否を問う住民投票条例制定の直接請求に関しては、「法令に基づいて適切に手続きを進める」と述べるにとどめた。今夏に予定される市長選は「全く考えられない」と、態度を明らかにしなかった。

─昨年12月に公表した、IRの実施方針案に込めた思いとは。
「少子高齢化で医療費などが増加していく中、どう税収のバランスを取っていくか。IRは有力な手段だと思う。カジノだけではない統合型リゾートの意義や、市民や市にとってどんなものになるかが網羅され、研究されたと思う」
─新型コロナウイルスの影響で2度延期された。公表に至った意義は。