川崎市は8日、市内で横行するインターネット上のヘイトスピーチや公園などで見つかった差別落書きについて、「人権侵害に当たり許されない」と非難するメッセージをフェイスブックに投稿した。
市人権・男女共同参画室は、10日が世界人権宣言が採択された日にちなむ「人権デー」に当たることなどから「改めて啓発を行った」としている。
冒頭、12日で成立1年となる市差別のない人権尊重のまちづくり条例に触れ、市は「全ての市民が不当な差別を受けることなく、生き生きと暮らすことができる人権尊重のまちづくりを推進している」と紹介。
その上で「ネット上での『差別的な書き込み』や、公園のベンチなどに『差別的な落書き』が確認されていることは、大変残念。こうした行為は人権侵害に当たるもので、許されるものではない」と批判。「皆さん一人ひとりの行動で差別のない社会を作っていきましょう」と結んでいる。
市はヘイト書き込みの削除要請など条例に基づき差別根絶に向けた施策に取り組む。差別落書きは11月19日から今月7日にかけ、幸、宮前、多摩区で計35件発見されている。