菅義偉首相(衆院神奈川2区)にとって初めて与野党と論戦を交わした国会が5日、幕を閉じる。日本学術会議の委員任命拒否問題に始まり、終盤には安倍晋三前首相の「桜を見る会」前夜祭疑惑が勃発。新型コロナウイルス対策に追われる中での波乱の41日間だった。一連の「Go To キャンペーン」をどうコントロールしていくのかなど、閉会後に山積する政局絡みの宿題を審議経過をまじえまとめた。
学術会議任命拒否
立憲民主、共産など野党は、6人任命を見送った理由の開示を各種審議の中で再三求めた。しかし菅首相は「個人に関わる判断の根拠についてはお答えできない」と詳細を明かさず「説明不足」の批判を浴びた。