外出困難な重度障害者の就労の場を広げようと、神奈川県は分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を遠隔操作し、障害者に接客業務をしてもらう検証実験を始めた。
平塚市内の障害者の手作り商品を販売する福祉ショップ「ありがとう」(同市役所1階)にも10月からロボット店員が配属。山陰地方から遠隔操作する障害者は「外で仕事をする接客業が自分にできるなんて」と働きがいを口にする。
県によると自治体での就労実験は全国初とみられ、七夕の街で“織り姫”が新たな雇用の形を模索している。
身ぶり手ぶり
「こんにちは。平塚には初めて来ました。今日から『(ともに生きる社会)かながわ憲章』の紹介などをしていきます」
10月26日午後、初めて店頭に立ったオリヒメは早速、接客を開始。
分身ロボ「オリヒメ」平塚で接客 山陰の障害者が遠隔操作
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島根県に住む障害者が遠隔操作で接客するロボットの「OriHime」=平塚市の福祉ショップ「ありがとう」 [写真番号:410176]