来年3月の市制施行50周年に向け、伊勢原市は市民から集めた写真を組み合わせたモザイクアートで、「大山詣(まい)り」の浮世絵を描く。50周年のキャッチフレーズ「つながる つなげる 伊勢原のひとコマ」をテーマに、家族や友人で撮影した楽しそうな様子や、市内の風景などをとらえた写真を募集する。
最大5千点を想定する写真が生み出す作品は縦103センチ、横幅146センチで、記念式典で披露するほか、市ホームページ(HP)でも掲載する。描くのは大山詣りを題材とした江戸時代の浮世絵師・歌川豊国の「大當大願成就有(おおあたりたいがんじょうじゅあり)が瀧壷(たきつぼ)」。大山に木製の太刀を納める伝統行事「納め太刀」の前に、男たちが滝で身を清める場面だ。
11月13日まで市HPの応募フォームから、1人3点まで投稿できる。江戸期に年間20万人以上が訪れたとされる大山詣りは2016年に日本遺産に認定された。市は「みんなの力で作品を作って愛郷心を高め、歴史と文化への認識を深めてもらいたい」としている。問い合わせは、市経営企画課電話0463(94)4845。