菅義偉首相(衆院神奈川2区)は26日、首相就任後、初めての所信表明演説に臨み、新型コロナウイルス対策を最優先とする決意を表明した。直面する課題の早期解決を強調し「国民のために働く」と宣言。与党内で高まる早期解散論とは一線を画した。
衆院本会議場壇上での20分あまりの演説は全体として落ち着いたトーン。「(日本)学術会議になぜ触れない?」など野党のヤジにも動じない。途中、咳き込む場面があり、時期が時期だけに議場は緊迫した。
「雪深い秋田の農家に生まれ、地縁・血縁のない横浜で、まさにゼロからのスタートで政治の世界に飛び込みました」。この一説を読み上げた時は急に早口に。気持ちの高まりや自負を一瞬のぞかせた。
しかし、自身についての言及はこれのみ。