神奈川トヨタ自動車などを傘下に持つKTグループ(横浜市神奈川区)は、県内の新車販売店すべてに電気自動車(EV)充電スタンドを導入する。3月までに全111店舗に順次設置する予定。月末から発売する「プリウス プラグインハイブリッド(PHV)」など、環境対応車の普及促進につなげるのが狙い。
設置するのは、神奈川トヨタ、トヨタカローラ横浜、ネッツトヨタ横浜、ネッツトヨタ湘南のKTグループの販売会社4社。
これまで計22カ所に充電スタンドを置いていたが、「気軽に充電できる環境を整えることが普及につながる」(神奈川トヨタ)と説明。今回、設置場所を増やすことにしたという。
導入にかかる費用はグループ全体で約6千万円を見込む。2月下旬から順次設置工事に入る。
充電スタンドはトヨタメディアサービス(名古屋市)製で最大電圧200ボルト。プリウスPHVの場合、約90分でフル充電が可能。他社製のEVも利用できる。利用料金は当面、無料という。
家庭に充電スタンドを置きたい場合は、KTグループの販売店が窓口になることも想定している。
一方、EV「リーフ」を展開する日産自動車も販売店への充電器設置を本格化させている。普通充電器より時間が短い「急速充電器」を置く店舗数の倍増を計画。3月末までに全国で計400店舗まで引き上げるとしている。
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