ファンケル(横浜市中区)は18日、主力の無添加化粧品のリブランディングを発表した。「Nothing but beauty(真の美しさを、あなたの肌へ)」との考えの下、スキンケア商品群を再編し、年齢や肌の悩みに応じた六つのラインを3月20日発売する。都内で会見した成松義文社長は「無添加をいま一度、ブランドの中核に据え、グローバル・プレミアム・ブランドの地位確立を目指す」などと語った。
成松社長は、創業以来約30年間展開してきた無添加化粧品の課題として「(消費者に)正しく認識されていない。肌には良いが、美容効果が弱いと思われている」と説明。リブランディングによって、顧客満足度の向上と新規顧客獲得を図るとした。
新たに投入する無添加スキンケア製品のコンセプトは「素肌を純化するスキンケア」。加齢による弾力の低下が気になる人向けの「エイジング」、透明感のある肌を目指す「ホワイトニング」、男性用の「メン」など六つのラインで構成する。会社ロゴやパッケージデザインも一新した。
販売戦略では直営店舗、通信販売、ウェブなど複数ある販売チャンネルを有効に活用。新たな顧客管理システムを運用するとともに、独自に構築した肌診断テストを導入、一人一人の顧客に最適な商品や情報の提供を心掛ける。直営店舗では、購入履歴など顧客データを盛り込んだタブレット端末を使った接客を実施。ウェブを活用したアプローチも積極的に展開していく。
新商品発売の3月20日を「スタート」と位置付ける同社。無添加化粧品以外のリブランディングも順次、行う計画で、健康食品事業は2013年1月、海外での化粧品事業は同年春以降を予定している。
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