横浜高島屋は、リーマン・ショックや東日本大震災の影響で2009年から中断していた全館改装計画を再始動する。26日にリニューアルオープンする婦人肌着売り場を皮切りに、13年秋までに順次、改装を行う。
顧客層の中心である35~64歳の女性に加え、25~34歳の女性も取り込むのが狙い。「生活価値創造百貨店」をコンセプトに、暮らしを豊かにする質の高い商品、サービスの提供を目指す。
4階婦人肌着売り場は「ヨコハマビューティーパーク」と名付け、「ナチュラル&リラックス」「ラグジュアリー」など四つのゾーンに分類。肌着のほか、ちょっとした外出にも着られる部屋着、キャンドルやアロマグッズなどの「リラクシングウエア&グッズ」もそろえた。改装前に330平方メートルだった肌着ゾーンは440平方メートルに拡大。肌着以外の販売スペースとして170平方メートルを確保した。
大型の試着室を新設し、ランジェリーフィッターを配置し個別相談も強化。初年度の売り上げ目標は前年比30%増の約17億円としている。
09年の開店50周年に合わせた全館改装計画に伴い、本年度中に6階ギフトサロン、12年夏に7階リビングフロアでも再び改装に着手する予定。店舗のバリアフリー化や、休憩スペースの新設なども進める。改装に投じる費用は、09年に実施した分も含め約150億円。
同店は「以前からの顧客層を大切にしつつ、化粧品売り場などに来店している若い層にも買い回りをしてもらえるような店を目指したい」としている。
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