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羽田空港国際化1年、震災後の集客回復へ観光業界が新プラン/横浜

経済 | 神奈川新聞 | 2011年10月22日(土) 11:38

広州で開かれた「広東国際旅遊博覧会」で、横浜や箱根などの情報に関心を示す来場者(横浜観光コンベンション・ビューロー提供)
広州で開かれた「広東国際旅遊博覧会」で、横浜や箱根などの情報に関心を示す来場者(横浜観光コンベンション・ビューロー提供)

羽田空港国際化から21日で1年。横浜の観光業界では、羽田からのアクセスを強みに外国人客の増加や経済波及効果を見込んだが、東日本大震災の発生でインバウンド(訪日外国人旅行)の取り組みは振り出しに戻った。いまだ本格回復に至っていない中、中国人客獲得に向け新たなセールス活動も始めた。来年の春節(旧正月)時期にどれだけ盛り返せるかが、一つの試金石となりそうだ。

■実現遠く…

羽田から電車で25分という利便性が強みの横浜市。当初、国際化によって訪日外国人は東アジア圏を中心に年間約34万人増加、経済波及効果は約191億円と試算。観光業界の期待は高まった。しかし福島第1原発事故以来、訪日旅行を敬遠する動きが拡大。34万人増は「とても達成できそうにない」(横浜観光コンベンション・ビューロー)状況だ。

震災から7カ月が経過。「客数は震災前の水準に戻りつつあるが、首都圏から訪れる人が中心。地方からの客や外国人客は依然、本格回復には至っていない」。横浜中華街の「ローズホテル横浜」の李宏道総支配人は語る。

■意識に変化

そうした中、横浜と箱根の観光事業者らが、外国人客集客に向けて連携することで合意。「神奈川ゴールデンルート」と題し、双方の観光スポットを盛り込んだプランを考案した。

9月には中国・広州で開かれた広東国際旅遊博覧会(CITE)に出展。女性グループ、カップル、ファミリー、シニア夫婦と客層に応じ、料金や所要時間なども具体的に盛り込んだプランを提案したところ、「旅行会社、一般消費者とも非常に高い関心を示していた」と同ビューロー。6月に香港を訪れたときと比べ、中国人の訪日旅行に対する意識が変わりつつあると実感した、という。

■攻めの姿勢

外国人客、特に経済成長著しい中国の個人客の取り込みへ、横浜は今後も“攻め”の姿勢を続ける。11月には中国・上海で観光セミナーを開催。現地旅行会社を招いた商談会で、「神奈川ゴールデンルート」を再びアピールする予定だ。

同ビューローなどが一つの狙いとして定めるのが、来年1月の春節。休暇を使って日本へ旅行に訪れる中国人が多いからだ。広州や上海でまいた“種”がどれほど形となるか注目される。

「今後は桜の季節に合うプラン、アートや建築に興味のある人向けのプランなど、バリエーションを増やし集客を図りたい」。関係者は、そんな構想も描いている。

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