南足柄市の加藤修平市長は7日開かれた市議会本会議で、大型直売センターの建設構想について、「第三セクター方式で、2015年3月の開設を予定している」と明言した。内田克己議員の一般質問に答えた。
大型直売センター構想は、加藤市長が4月の市長選で公約にしていたもので、6月の第2回定例会でも所信表明演説の中で、現在年間140万人にとどまる観光客数を300万人に増やす手だてとして、実現させる考えを示していた。
加藤市長は、経営主体について「行政が施設を作り、民間に運営を委託するのも一つの選択肢だが、より合理的な手法としては経営戦略に卓越した民間事業者と行政による第三セクター方式が望ましい」と答弁。来年度中に市民、事業者、行政などでつくる建設検討委員会を立ち上げ、14年度の着工を目指すとした。
また、施設の規模は敷地面積5千~1万平方メートル、建物は3千平方メートル程度を想定。候補地については県が建設を検討している同市と箱根町を結ぶ道路の沿線を視野に「大雄山最乗寺やアサヒビール神奈川工場への誘客で連携が図れる場所を検討している」と述べた。
市によると、財源は国の「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金」や「6次産業化推進整備事業」などの補助金を活用、全事業費の2分の1程度を確保できるとしている。
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