
横浜市内で働く和洋中のシェフたちが2日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区で開かれた食のイベント「アペリティフの日2011 in 横濱」で、福島県産の旬の野菜を使ったオリジナル料理を披露した。
横浜の食文化に貢献するシェフたちでつくるNPO法人横浜ガストロノミ協議会(今平茂理事長)が「横浜から被災地に元気を届けたい」と企画。市内34の飲食店やホテルなどが協力し、フランス料理や中華、和食、デザートなど約40種類もの料理をふるまった。東北の地酒も提供された。
市民ら820人が参加。福島県産トマトを添えたパルメザンチーズのムースを食べた大和市の女性看護師(35)は父親が仙台出身。「東北は身近だけに、被災者の苦労を思うと、おいしい料理を食べられる幸せを感じる。作り手の気持ちが伝わる企画は非常に良い」と話した。来賓あいさつした林文子市長は「福島県産の食材は安全だと思っている。横浜市も大いに使わせてもらおうと思っている」と安全性をPRした。収益金はすべて世界食糧計画(WFP)日本事務所を通じて被災地に寄付するという。
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