野菜の荷動きが急激に悪化している。常磐産野菜で暫定規制値を超える放射性物質が検出された影響で、入荷が大幅減となったほか、仕入れ敬遠の動きが一段と広がった。横浜市中央卸売市場本場の23日の野菜入荷量は6割減。葉物から果菜類まで弱含みが相次いだ。鮮魚は供給が少なく堅調に推移した。
ホウレンソウは北関東からの入荷がほぼ途絶えた。キャベツやレタスは西日本や県内産を代替販売。葉物の入荷量は激減したにもかかわらず、卸値が横ばいと伸び悩んだ。トマトやナス、キュウリなど果菜類は在庫量が潤沢で2割安と続落。横浜丸中青果は「産地の要望に応えたいが大変厳しい」と語る。
鮮魚は西日本の大型船の休漁が続いている影響で堅調に推移した。スルメイカなど大衆魚は横ばいか1割高に。入荷が不安定な鮮魚を冷凍魚で補う動きも出始めた。日持ちしやすい塩干加工品は塩サケの切り身の販売が好調。数量で2割以上伸長している。
◆入荷量
(23日、横浜市発表)
▽鮮魚70トン(前日並み)▽野菜578トン(55%減)▽果物156トン(59%減)
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