特殊合成ゴムメーカー大手の日本ゼオン(東京都千代田区)は1日、自動車用燃料系部品として使われる特殊ゴムの製造プラントを川崎工場(川崎市川崎区)に建設すると発表した。総工費は約30億円。2012年秋ごろ完成の見通し。
特殊ゴムの一種の水素化NBR(アクリロニトリル、ブタジエンゴム)で、世界で初めて開発・商品化した「Zetpol」を製造する。熱や油などの耐性に加え摩耗性などゴム部品の長寿命化が図れることから、自動車の駆動系のホース、パッキン、シールなどに適しているという。
川崎工場での計画はあったが、リーマン・ショックの影響で見合わせていた。環境問題への関心が高まるにつれて需要拡大が見込めることなどから建設を決めたという。
【】