昨年の流行語になった「女子会」。デフレ下でも消費意欲が盛んな20~30代の働く女性を取り込もうと、外食各社は女性向けサービスを打ち出している。ブームを追い風に、県内の酒蔵は今年も女性をターゲットに日本酒に親しむイベントを開く。
外食チェーンのコロワイド(横浜市西区)はダイニングバー「一瑳(いっさ)」で女子会向けコースを提供。2100円でデザートの食べ放題を付け、同額程度の通常コースよりもお得感を出している。「働く女性は消費意欲が変わりにくい。取り組みを強化している」
関西を中心に居酒屋を展開するきちり(大阪市)も、女性向けサービスの強化で関東圏で認知向上を図る。2次会でデザートだけ頼む女性客向けに突き出しもデザート仕様に。「(低価格の)均一業態に行かない女性客をしっかりとつかめた」(社長室)と、手応えを明かす。
ブームの前から女性ファンの開拓に力を入れてきたのが県酒造組合(厚木市)。県内の蔵元から日本酒を集めて和風フランス料理と一緒に楽しむイベントは、2003年から続いている。同組合は「女性の口コミを活用して地元のお酒の認知度を高めてきた。造り手と仲良くなって蔵元から直接取り寄せたりするケースもある。女子会ブームでさらに広がってほしい」と話す。
今年も2月18日にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(横浜市西区)で開くが、定員は既にいっぱいでキャンセル待ちの状態という。問い合わせは県酒造組合電話046(228)6194。
【】