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さがみ縦貫道の開通にらみ相次ぐ大型物流拠点、新設IC付近に集中/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2011年1月21日(金) 00:26

大型物流施設の建設が県央や湘南地域で相次いでいる。さがみ縦貫道路の開通をにらみ、新設するインターチェンジ(IC)近くに集中。東名高速道路や中央自動車道路、新湘南バイパスに直結することから、首都圏や東海地方をカバーする物流拠点としての需要が高まっている。

日産自動車の座間工場があった座間市広野台。広大な跡地は巨大な物流拠点に様変わりしようとしている。縦貫道路が開通すれば、圏央厚木ICから5キロ圏内と好立地になるためだ。

■工場跡地が一変

県内有数の大型物流施設「プロロジスパーク座間I」が09年5月にオープン。総床面積は約14万平方メートルあり、日立物流やバンテックなど7社が入居する。

運営する米国系不動産開発会社プロロジスによると、稼働率は100%。隣接地では同規模の「座間II」の建設計画が進んでおり、「二つを合わせると国内最大の物流拠点」(プロロジス)となる。

すぐ隣の敷地ではドラッグストア向け大手卸のパルタック(大阪市)の物流施設「RDC横浜」(仮称)が今月中に完成予定。化粧品や日用品は横須賀市内で、一般用薬品は海老名市内で扱っていたが「座間に統合することで効率化を図る」という。

■地価下落も要因

昨年2月に一足先に開業した海老名ICの周辺にも進出が相次いでいる。約3キロの距離にある海老名市門沢橋では「プロロジスパーク海老名」が完成。キリンビバレッジ湘南工場(寒川町)の生産品の保管や配送拠点として稼働している。

海老名市下今泉には、陸運業の東部ネットワーク(横浜市神奈川区)の一般貨物用の物流拠点が12月に完成予定だ。

浜銀総合研究所の湯口勉主任研究員は「県央地区はもともと物流拠点としての潜在能力が高い地域だが、道路網の整備で可能性が発揮しやすくなる」と指摘。背景として「広い敷地の存在や地価の下落が進出を後押しした」と、地域性や時代性が合致したとみている。

実際、縦貫道路の延伸に伴う新設ICの完成を見越し、物流拠点の立地も広がりをみせている。寒川南ICから約1キロの寒川町一之宮には昨年5月、医療用医薬品の物流センターがオープン。圏央厚木ICから約3・5キロの厚木市棚沢には月内にも、超冷凍庫を備えた外食チェーン向け物流拠点が完成する予定だ。

(一部のIC名は仮称)

◆さがみ縦貫道路

茅ケ崎市西久保から相模原市緑区川尻まで4市1町を貫く約30キロの自動車専用道路。2012年度に開通予定。首都圏を環状に結ぶ圏央道の一部を構成する。相模川に沿ったルートで、インターチェンジ6カ所、ジャンクション4カ所ができる。昨年2月に海老名ジャンクション―海老名インターチェンジ間の1・9キロが開通した。

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