日清食品ホールディングスは19日、横浜・みなとみらい21(MM21)新港地区で建設中の企業博物館について「安藤百福(ももふく)発明記念館(愛称・カップヌードルミュージアム)」と命名し、9月17日にオープンすることを明らかにした。安藤宏基社長らが都内で会見した。
記念館は横浜市中区新港2丁目で地上5階建て、総床面積約1万平方メートル。外観デザインは赤れんがの壁とガラスを組み合わせ「伝統と革新」を表現する。
日清食品の創業者でインスタントラーメンを発明した安藤百福の歩みを通じ「発明・発見の楽しさや大切さを子どもたちに知ってもらいたい」(安藤徳隆専務)との趣向。展示デザインはアートディレクター佐藤可士和さんが担当し、「常識にとらわれない」「あきらめない」など安藤百福の言葉を現代アートの手法を用いて表現するコーナーが登場する。
同社の企業博物館は大阪府池田市の「インスタントラーメン発明記念館」に次いで2カ所目。横浜は3倍の広さがあるため、大阪で人気の「チキンラーメン手作り体験工房」や「マイカップヌードルファクトリー」などのコーナーを拡充。カップヌードル工場の生産ラインを体感できる大型遊具施設や、世界の麺を味わうコーナーが新設される。
食育学習の一環として地元の小学生や、外国人観光客の来場を期待している。当初の来場者数は年間60万人を目指す。入館料は大人500円、高校生以下は無料。
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