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「資源大国」に夢広がる、進む巨大鉱床の探査

経済 | 神奈川新聞 | 2010年12月31日(金) 23:07

南鳥島沖の巨大鉱床の発見・分析には、県内の中小企業や県内拠点の政府系研究機関などが貢献している。海底資源探査は政府の2011年度予算案にも初めて計上され、国家プロジェクトとして本格的に動きだす。探査範囲は排他的経済水域(EEZ)だけでなく、公海も視野に入れる。見つかった鉱脈は宝の山になるのか。「資源大国」への夢が広がる。

レアアース(希土類)や白金(プラチナ)などを含む鉱床「マンガンクラスト」は、拓洋第5海山の近くの海底に10センチほどの厚さで広がる。水深は数千メートル。鉱床層を把握するには船上からの音響計測は不可能だ。

東京大学生産技術研究所の浦環(たまき)教授(海中工学)は2種類の超音波(エコー)を同時に発生させ、反射する時間差で厚さを計測する方法を開発。海洋研究開発機構(横須賀市)の無人探査機「ハイパードルフィン」を活用し、広い範囲で資源分布の計測に世界で初めて成功した。

貢献したのは「ジャパンプローブ」(横浜市南区)の技術力。超音波センサーや検査システムの開発力は世界トップレベルで、技術力は10年度の神奈川工業技術開発大賞の受賞でも認められた。

海洋資源の利用促進に向けた文部科学省のプログラムの一環で関わった小倉幸夫社長は「これまでの常識を覆す技術を開発することができた」と話す。

浦教授の研究室は今後、計測装置を改良し性能向上や小型化を図る考え。高知大学の臼井朗教授(資源地質学)は「資源量の推定や濃集域の特定が可能になることで、探査方式が確立されそうだ」と期待する。

政府は11年度に関連予算を新規計上。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(川崎市幸区)の海洋資源探査船を使い、日本近海でマンガンクラストの資源量把握を目指す。課題となっている環境影響評価の検討や、採鉱・精錬技術の基礎調査も行う。

マンガンクラストは公海域にも広く分布している。臼井教授は「拓洋第5海山は決して特殊な海山ではない。北西太平洋地域には類似の海山が数多く存在する」と話す。有望鉱床を綿密に調べ上げて国連に鉱区申請すれば、公海での資源確保の道も開けるという。

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