5月に閉館となったさいか屋横須賀店(横須賀市大滝町)大通り館の土地、建物を、住宅メーカーの一条工務店(東京都江東区)が取得したことが分かった。来年中に建物を解体し商業施設を含む分譲マンションを建設する予定という。一条工務店が17日発表した。
さいか屋の親会社雑賀屋不動産との間で契約が成立した。土地面積は2547平方メートル。一条工務店は京急線横須賀中央駅から徒歩5分という「駅からの近さが魅力」としている。具体的な規模や完成時期は未定だが、低層階は商業施設とし、高層階は免震構造を採用した分譲マンションとする案を軸に検討中という。
さいか屋は私的整理手続きの一形態「事業再生ADR」に基づき経営再建中。横須賀店の固定資産を保有してきた雑賀屋不動産は、再建策の一環として昨年9月、東京地裁へ特別清算を申請。従来、同店は3館体制で営業してきたが、今年5月、主力の大通り館を閉館した。市中心部の大通りに面した場所にあることから、地元では早期の跡地利用決定を望む声が高まっていた。
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