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エネルギー地産地消へ 箱根と小田原で電力サービス 収益の一部を地域貢献も

経済 | 神奈川新聞 | 2016年8月9日(火) 02:00

10月から始まる、一般家庭向け電力供給サービスについて説明する湘南電力の渡部健社長=ハルネ小田原
10月から始まる、一般家庭向け電力供給サービスについて説明する湘南電力の渡部健社長=ハルネ小田原

 湘南・西湘地域のエネルギー関連企業4社でつくる「小田原箱根エネルギーコンソーシアム」(通称・ECHO=エコー)は8日、小田原市と箱根町内の一般家庭を対象に、10月から電力供給サービスを開始すると発表した。県内で発電された再生可能エネルギーを優先的に供給し、収益の一部を地域振興、環境、文化のいずれかの活動に還元。新サービスを通じ、エネルギーの地産地消と地域活性化に取り組む。

 ECHOはエネルギーの地産地消を推進するため、「ほうとくエネルギー」(小田原市浜町)、「古川」(同市寿町)、「小田原ガス」(同市扇町)、「湘南電力」(平塚市中堂)の4社で、3月に結成された。

 10月から始まるサービス「湘南のでんき」は、湘南電力が、太陽光発電事業を行うほうとくエネルギーなどから電気を調達。古川と小田原ガスが販売を代理する。湘南電力によると、調達する電気の49%が県内で発電された再生可能エネルギーで、そのうち2分の1から3分の1をほうとくエネルギーから調達する見込みという。

 新サービスでは、従来より安価に電気を使用できるほか、発電と使用する場所の距離を近くすることで送電時のロスを抑え、エネルギーを効率的に利用できる。また顧客が支払う電気料金の1%を地域貢献活動に還元。地場産業の活性化などに還元する「地域活性化応援プラン」、地域の環境・防災活動を対象とする「湘南ライフスタイル応援プラン」、湘南ベルマーレの活動を支援する「湘南ベルマーレ応援プラン」の三つのプランを用意し、顧客が選択できるようにした。

 8日に小田原駅東口の地下街「ハルネ小田原」で開かれた発表会で、ECHOを代表してほうとくエネルギーの志澤昌彦副社長が「地域の将来のために何を選択するかは、自分たちの手に委ねられている。ECHOに参加してもらい、皆さんと一緒に明るい未来を築きたい」と抱負を述べた。

 ECHOは古川と小田原ガスを窓口に、9月1日から申し込みの受け付けを開始する。問い合わせは、古川電話0465(34)9101、または小田原ガス電話0465(34)6101。

 
 

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