自動車内装部品の河西工業(寒川町)の設計部門子会社、河西テクノ(同)は岩手県北上市の拠点「岩手分室」を拡張移転する。操業開始は2017年4月以降で、ことし7月下旬に北上市役所で企業立地協定の調印式を実施した。10年後までに100人体制に増員するなど業務拡大を進める。
移転先は同市の北上産業業務団地。新分室は平屋建てで敷地面積が3900平方メートル。投資額は約8500万円。河西テクノは自動車の天井やピラー、ドアといった内装トリムの3次元CADデータを作成する業務を河西工業から受託している。同市には10年から分室を置き、20人余りが働いていた。
河西テクノの時光純雄社長は神奈川新聞の取材に対し、「岩手分室の拡充で寒川町の本社と連携して次の発展を目指していける。CADの作成に加え、業務のさらなる進歩も図っていきたい」と抱負を述べた。