商用車大手の三菱ふそうトラック・バス(川崎市幸区)は25日、台湾に同社ブランド車の製品輸入・卸売事業を手掛ける合弁会社「ダイムラー トラックス アジア タイワン」を設立した、と発表した。メーカー間の競争が激化する中、30%超のトップシェアを既に握る台湾市場で業務効率化を図り、攻勢を強めたい考え。本拠は台北市に置き、業務開始は2016年10月の予定。
輸出の相手先としてインドネシアやアラブ首長国連邦に続く規模の台湾を重要市場に位置付ける同社。台湾ではこれまで複数企業で行ってきた三菱ふそうブランドの車両の輸入・卸売事業を、合弁会社が一括して担うようにすることで大幅な業務の効率化を図るという。さらに「より幅広い製品ラインアップも提供していける」と同社。
合弁相手は長年にわたり、台湾での同社製品の輸入代理店を務めてきた台湾商用車販売大手の順益貿易股份有限公司。株式は51%を三菱ふそう、残りを同公司が保有する。
三菱ふそうのマーク・リストセーヤ社長は「新たな輸入・卸売会社設立で台湾で商用車事業をさらに拡充していく」とのコメントを出した。