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海外での設備投資を加速 サカタのタネ

経済 | 神奈川新聞 | 2016年7月23日(土) 02:00

 種苗大手サカタのタネ(横浜市都筑区)は海外での設備投資を加速させている。健康志向の高まりや新興国の経済発展に伴い、より高品質な野菜や花の需要が増えていることが主因。物流量の増大に対応するため物流倉庫を拡充・増設するほか、研究・加工施設を拡充し、現地育苗にも力を入れる。

 同社は昨年、フランス南部のニームで物流倉庫の稼働を開始した。さらに研究農場敷地内に研究棟を新設する予定で、2017年にも建物が完成する見込みという。インド南部のバンガロールでは18~19年をめどに新設予定の物流拠点のための用地取得を進める。ほかに韓国や南アフリカでも昨年から今年にかけて物流倉庫が新たに稼働した。

 野菜の種子を中心に研究開発を行う農場の拡張にも力を入れる。米国西海岸地域では、既に土地取得を済ませているという。「生産地により近い場所で研究開発を行う体制を強化している」と担当者。地域ごとに育種を行う必要性を説明する。

 日本を含め19カ国で種子を生産する同社は、売上高に占める海外比率は近年右肩上がりで、16年5月期には約55%に達した。一方、売り上げ増に伴って既存の物流倉庫や研究・加工施設が手狭になっているといい、坂田宏社長は21日の決算説明会で「設備拡張が急務」との認識を示した。

 同社の設備投資額(連結)は海外分も含め15年5月期は20億円だったが、16年5月期は35億円に増加。17年5月期は42億円を見込んでおり、さらに今後数年間、同規模の設備投資を続ける見込みとしている。

 
 

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