プラント建設大手の日揮(横浜市西区)とNEC(東京都港区)は2日、プラント運転時の異常の兆しをいち早く検知するシステム開発やサービス提供に向け、協業を始めたと発表した。安全で円滑なプラント運用に欠かせない膨大なデータ解析に、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)といった先端技術を活用。両社が蓄積したノウハウを融合し、2年以内に国内外の30プラントへのサービス提供を目指す。
プラント運用では、温度や圧力、気体や液体の流量といった膨大なデータを複合的に解析することが不可欠で、熟練の運転員の経験に負うところが大きい。ただ、先進国では熟練者が高齢化し、新興国では熟練者の確保が難しく、AIなどの活用への期待は大きい。