
神奈川トヨタ自動車を中核とするKTグループ(横浜市神奈川区)の新車点検整備工場「KTGロジテクセンター」(愛川町)が完成し、21日に内覧会が開かれた。店舗に配車前の新車を点検、整備する工場と保管場所を集約。工程などを管理するシステムも新たに構築し、物流の効率化を図る。稼働開始は8月2日。
敷地面積は約2万1千平方メートル。工場は平屋と2階建ての2棟で、床面積は計約6千平方メートル。3階建ての立体駐車場(約1万1千平方メートル)には、752台を駐車できる。
同グループの販売会社4社の新車販売について、傘下のトヨタサービスセンター神奈川(同町)が、トヨタ自動車に発注した新車の受け入れから保管、納車前の点検と整備、店舗への配送までを手掛ける。これまでは工場と保管場所が約3キロ離れており、点検や、カーナビゲーションの取り付けなどオプションの作業のためには工場まで保管場所から新車を車載トレーラーで運ぶ必要があった。新施設ではこうした運搬の無駄が解消された。
また、作業の進捗(しんちょく)や車両の置き場所などをリアルタイムで管理するシステムを構築。メーカー側が出荷する際に全車に貼付する電子タグを専用の機器で読み取ることで納期やオプションなどを把握でき、必要であればサポートに入ることで作業の遅れを防ぐことなどが可能になった。
同グループは「センターの新設を通じて、お客さまの希望日の納車100%を確実に履行していく」としている。