
かつて多摩川河川敷にあった日本初の常設サーキット場「多摩川スピードウェイ」の開設80周年を記念した展示会が17日から、市市民ミュージアム(中原区)で開かれる。モーターファンを夢中にさせた往事の熱気を写真や映像で振り返る。
同スピードウェイは1936年に同区上丸子天神町に開設された1周約1200メートルの楕円(だえん)コース。当時は約3万人収容の観客席を備えたという。
52年に廃止された。現在は野球のグラウンドとして利用されており、土手沿いには階段状のコンクリートの観客席跡が残っている。
記念展はスピードウェイの歴史を後世に残す活動を続けている「多摩川スピードウェイの会」が共催。計4回開かれた「全日本自動車競走大会」の写真パネルや資料など約40点を展示する。
同ミュージアムが収蔵する最終レースの映像が初公開されるほか、第1回全日本自動車競走大会に参加した本田宗一郎氏の「浜松号」が、事故で横転した際の写真も展示される。
入場無料。31日まで(19、25日は休館)。開館時間は午前9時半~午後5時。問い合わせは同ミュージアム電話044(754)4500。