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小売り、先行き不透明 景気低迷、長期化懸念

経済 | 神奈川新聞 | 2016年7月2日(土) 11:38

「品ぞろえの充実で消費喚起に当たっていく」とするヨドバシカメラ・マルチメディア横浜=横浜市西区
「品ぞろえの充実で消費喚起に当たっていく」とするヨドバシカメラ・マルチメディア横浜=横浜市西区

 日銀横浜支店が1日に発表した6月の県内企業短期経済観測調査(短観)は、先行きへの不透明感を示した。今回、鈍化が明確に現れた小売業界でも、年明けから続く円高・株安の影響など、不安材料を抱える。消費者の目は一層厳しくなっており、景気低迷の長期化を懸念する声が聞かれる。

 県百貨店協会がまとめた5月のデータでは、横浜市内の主要百貨店7店舗の売上高は主力の衣料品の低調で5カ月連続で前年比マイナス。前年と比べると、そごう横浜店(横浜市西区)では4、5月の売り上げが前年割れで、横浜高島屋(同市西区)も4~6月期がおよそ3%減。売り上げを下支えしてきた高額品の鈍化が大きく影響したという。

 現場では、購買意欲が旺盛だったはずの富裕層の消費マインド低下を実感するという。そごう横浜店では、宝飾や時計の商談はあるもののなかなか購買に結びつかない。「3月から富裕層の消費行動に変化が見られる」と担当者。

 財布のひもは固く、安価だから売れるわけでもない。「多少高くても、本当に必要なものが選ばれる傾向にある」(横浜高島屋)といい、慎重な消費行動が目立つ。

 そごう横浜店では化粧品やランドセルの販売が2桁伸長。家電量販の「ヨドバシカメラ・マルチメディア横浜」(同市西区)でも、冷蔵庫や洗濯機など生活家電の買い替えが堅調といい「納得すれば相当の価格で買う傾向が強く、単価アップに現れている」。4~6月期の売り上げは生活家電の伸長がパソコンなどの落ち込みをカバーし、前年並みだった。

 紳士服大手のAOKIホールディングス(同市都筑区)ではワイシャツなどの軽衣料をまとめ買いするよりも必要枚数分のみ購入する例が増え、やはり「個人の消費マインドの低下を感じる」と担当者は話す。

 今後について、円高による一層の景気悪化に気をもむ企業が少なくない。「英国のEU離脱決定で株価が急落し、先行きの不透明感が長引けば消費マインドへの影響が広がる」(そごう横浜店)。ヨドバシカメラ・マルチメディア横浜の幹部も「短期的には上向く気配だが、中期的に継続するかは見通しが難しい」とする。

 旗色が異なるのは、貴金属販売だ。田中貴金属ジュエリー(東京都)が展開する「GINZA TANAKA」の横浜元町店(同市中区)では金やプラチナの地金など、資産用貴金属の販売が堅調で4~5月が例年並み、6月からプラスに転じた。

 下支えするのは、マイナス金利政策の導入を契機に活発化しているという、個人での資産形成の見直しの動きだ。「地金販売の現場では得意客から100万円単位の活発な購入があり、新規顧客も着実に増えている」と山口大介店長。年明け以降、世界的に株が乱高下したこともリスク回避の地金購入につながっているとみており、「資産用を中心に個人消費は落ちてはいない」と語った。

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