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川村新頭取就任
新生横浜銀行(上)生え抜きで地域密着へ 

経済 | 神奈川新聞 | 2016年6月29日(水) 15:30

初の生え抜きの頭取が就任する横浜銀行の本店。地域密着型経営を進める=横浜市西区
初の生え抜きの頭取が就任する横浜銀行の本店。地域密着型経営を進める=横浜市西区

 横浜銀行の取締役常務執行役員の川村健一氏(56)が29日、頭取に就任する。初の生え抜きトップの誕生で“地方銀行の雄”はどう変わるのか。地銀を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、横浜銀は新たな一歩を踏み出す。 

 財務省(旧大蔵省)出身の頭取が続いた横浜銀。プロパー頭取が芽吹いたのは、昨年11月だった。金融庁の検査で経営幹部が面接を受けた。年明け以降も検査は続き、横浜銀は3月、川村氏の頭取就任内定を発表した。

 「感謝の気持ちで頭取の仕事をやっていきたい」。3月、川村氏は頭取就任の発表会見で、公的資金注入時の顧客からの応援を振り返り「地域の発展に貢献したい」と意気込んだ。頭取の寺澤辰麿氏は「神奈川出身で地域をよく知り、冷静かつ温厚な人柄で最適」と川村氏を評し、自身は4月、東日本銀行との経営統合で発足した持ち株会社コンコルディア・フィナンシャルグループの初代社長に就任した。

 持ち株会社は経営計画や企画などを担い、銀行は地域で業務執行に専念する。役割分担を明確にして横浜銀の地域密着を鮮明に打ち出し、国内最大規模の地銀グループは始動した。

行内は好意的


 「これまで自分がトップになるチャンスがあるとは思っていなかった。まだ実感が湧かないが、ナンバー2を目標にするのとトップを目指すのとでは全く違う」とある行員。生え抜き頭取の誕生でモチベーションや当事者意識がより高まると、行内では好意的に受け止められている。別の行員は「従来はなかった派閥が生まれかねないが、取引先がより愛着を持ってくれるかも」と期待する。

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