英国民が欧州連合(EU)からの離脱を選んだ24日、急激な円高・株安が進み、県内企業に不安が広がった。欧州と取引がある企業は先行きの不透明感に困惑し、流通業界は国内の消費マインド低下を懸念。マイナス金利導入で陰りが出ていた景況にさらに冷や水を浴びせかねないと、警戒感が高まる。
「目先の為替、株価の混乱はあるが限定的かもしれない」。自動車用バッテリーが主力の古河電池(横浜市保土ケ谷区)の高久繁取締役は語った。英国は、離脱条件を交渉するなどの間、加盟国にとどまるからだ。「経済のグローバル化が進んでおり、ブロック経済の回帰には働かないはず。国際化は従来以上の速度で進む前提で考えたい」と前向きだ。
一方、不安の声が相次ぐ