◆熊本地震、三菱不正響く
神奈川トヨタ自動車がまとめた4月の県内新車販売台数は前年同月比2・8%減の1万6808台となり、10カ月連続で前年を下回った。登録車(排気量660cc超)が4カ月ぶりに前年を上回った一方、軽自動車は16カ月連続で前年割れ。1月の爆発事故をきっかけにしたトヨタの生産遅延の影響に加え、熊本地震による自動車部品の調達・供給網の寸断や三菱自動車の燃費データ不正問題などが全体の足を引っ張った。
県内の登録車販売台数は2・4%増の1万2767台。このうち乗用車は5・0%増の6405台で11カ月ぶりに、RV車も2・2%増の4754台で2カ月ぶりに、それぞれ前年を上回った。一方、商用車・トラックは5・8%減の1565台となり、3カ月ぶりに前年を下回った。
乗用車ではトヨタの新型プリウスや新型パッソ、RVではトヨタのシエンタ、ホンダのオデッセイ、日産のセレナなどが好調だった。
軽自動車は16・2%減の4041台。昨年4月の軽自動車税増税前の駆け込み需要の反動減が一巡する中、「三菱のデータ不正問題が響いている」(神奈川トヨタ)といい、三菱が29・8%減、日産が38・7%減となった。市場全体に占める軽比率は3・9ポイント低下し、24・0%だった。